【東大/一橋/早稲田/慶應】ラクロスはなぜ就職に強いのか、ラクロス部OBが考察してみた

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「ラクロス部は就職活動に強い」という話を聞いたことがありますか?

先日、ラクロスは就活に強いという記事が話題になりました。数ある体育会系の中でなぜラクロスが注目されているのでしょうか。

このページでは元ラクロス部の僕が、自身の経験や知見をもとに「ラクロス部はなぜ就職活動に強いのか」を考察してみました。

ぜひ最後まで読んでいただき、ラクロスの面白さや魅力について知っていただけると幸いです。

ここで記載した内容は僕の経験に基づく個人的な見解であり、万人に当てはまるものではありません。あくまで一つの読み物として、気楽に読んでもらえるとありがたいです。

僕のラクロス遍歴

簡単に僕のラクロス遍歴について紹介します。

  • 大学4年間はプレーヤー(MF・FO)として活動。U-20地区選抜に選出
  • その後大学院に進学し、2年間学生コーチとしてチームに関与
  • 学生連盟という運営団体に属しており、地区の委員長を務めるなどプレー以外でも活動

卒業してからはプレーから遠ざかっていますが、たまにOBでチーム組んで大会出たり後輩の試合を応援しにいくこともあります。

ラクロスとは

「地上最速の格闘球技」と呼ばれる、ラクロスという競技について説明します。

  • アルミ製のスティック(クロス)を使ってボールを運び、ゴールした得点の多いほうが勝利
  • 日本ではラクロスチームは約350チーム、競技人口は約17,000人(日本ラクロス協会HPより抜粋)
  • 大学での活動が一番盛んであり、大学からラクロスを始める人が多い

ラクロスの特徴のひとつとして、男子と女子でプレースタイルが大きく異なる点が挙げられます。

女子ラクロスはシャツにスカートというカジュアルな服装で、ボディコンタクトが禁止です。
ラクロスと聞くとほぼ全員が女子ラクロスをイメージするのではないでしょうか。

ゆべ

ゆべ

映画やマンガで登場するラクロスは、どれを見ても女子ラクロスですね。男子ラクロス経験者としては寂しいですが…

男子ラクロスは激しいボディコンタクトが特徴で、ヘルメットや防具を装着してプレーします。
こんな感じの長いクロスでバシバシ叩かれたりする(身体を叩くのは反則)ので、ファッション感覚で入部した学生の大半は現実とのギャップに苦しんで辞めていきます。

長いクロス(ロング)。だいたい180cmくらいあります。

最近では男子ラクロスの認知度も向上しており、三代目J SOUL BROTHERSの岩田剛典さんやお笑い芸人のおばたのお兄さんは男子ラクロス部出身です。

より詳しいルールは日本ラクロス協会のHPをご確認ください。

少し私情を挟んでしまいましたが、男子も女子もスピード感のある試合展開が一番の醍醐味なので、一度試合観戦やラクロスの体験会に参加してみてはいかがでしょうか。

ラクロスは就職活動に強いのか

近年ラクロス部出身の学生がアナウンサーや大手一流企業に入社している実績があることから、就職活動に一定の強さがあると言えます。

ラクロス部出身のアナウンサー(元アナウンサー含む)をまとめました。

  • 和久田麻由子
     NHKアナウンサー。東京大学男子ラクロス部出身(マネージャー)
  • 忽滑谷こころ
     日本テレビアナウンサー。聖心女子大学女子ラクロス部出身
  • 弘竜太郎
     日本テレビアナウンサー。慶應義塾大学男子ラクロス部出身
  • 前田有紀
     元テレビ朝日アナウンサー。慶應義塾大学女子ラクロス部出身
  • 河野明子
     元テレビ朝日アナウンサー。慶應義塾大学女子ラクロス部出身

ラクロス日本代表の選手リストを見ても、大手一流企業へ勤務する方が目立ちます。

ラクロス日本代表の主な勤務先
  • 早稲田大学
     富士通、川崎重工、川崎汽船、パナソニック、新日鐵住金 など
  • 慶應義塾大学
     リクルートキャリア、住友商事、メタルワン、コニカミノルタ など
  • 東京大学
     富士フイルム など

それ以外の就職先について調べた結果もまとめました。

その他就職先

楽天(一橋大卒) / 住友商事(明治大卒) / サイバーエージェント(東大卒) / 電通(慶應義塾大卒) / リンクアンドモチベーション(東大卒) / ゴールドマン・サックス(早稲田大卒) / マイクロソフト(早稲田大卒)

近年ラクロス部出身のアナウンサーが増えていることなどを踏まえると、ラクロスの経験が就職活動において有利に働いているといえるでしょう。

ラクロスが就職活動に強いといえる要素は3つ

ではなぜラクロスが就職活動に強いのか、具体的な理由について考えてみます。

タイトルにも記載したとおり、そもそもラクロスが強い大学は関東だと東大や一橋、早稲田や慶応など。関西も京大や立命館、同志社や関学など、学力的にも優秀な大学が出揃っています。

単純にラクロス部=学力の高い学校の学生の可能性が多いので就職活動において求められているという可能性はありますが、同大学の他の部活、とりわけ体育会の中においてもその存在感は秀でていると紹介されていることから、単純に学力のみで語れるものではないでしょう。

就職活動において強みになるラクロス特有の要素は、下記の3つだと思っています。

ラクロスが就職活動に強くなる要素
  1. 個を活かす力が強い
  2. 組織自体にベンチャーマインドが醸成されている
  3. 熱意に溢れている

順に説明していきます。

1.個を活かす力が強い

ラクロスは大学から始める学生が大半を占めているため、様々な競技経験をもつ学生の集まりでチームが形成されます。
そのため、個々の競技経験を活かした戦術を検討することになります。

具体的な例を見てみましょう。

  • 野球部は上半身(特に肩)の力が強く、シュートスピードに優れるのでミドルシュートを起点とした攻撃パターンを練習する
  • バスケ部は狭いスペースへのカットインが得意なので、ディフェンスの裏をついてカットインし、フィニッシュするパターンを作る

VUCAの時代において、組織はそれぞれの強みを最大限発揮することで新しい価値を創出することが求められます。
Amazon Kindle総合ランキング2作連続1位を獲得した尾原和啓さんの著書「モチベーション革命」では、組織において個の強みを発揮することの重要性について触れられています。

各々が特出した得意分野を持ち、どんな新型の敵が来ても、それに応じた強さを持つメンバーが出て行って、勝っていく。そんな多様なチーム作りが理想です。

出店:モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書

個の特性を見極め、お互いが強みを発揮して弱みを打ち消す方法を考え実現する力が自然と磨かれるため、社会人としても活躍しやすいと考えています。

2.組織自体にベンチャーマインドが醸成されている

大半のラクロス部は学生主体で運営するところが多いです。
練習メニューはもちろん、コーチの依頼も学生からお願いしますし、学生がコーチになることも多いです。
大会運営や新人の勧誘も学生が主体です。

特にラクロスは経験者が少ないので、他のスポーツ経験者からリクルーティングする必要があります。
部員数の多さはチームの強化に繋がるため、新人獲得するために半年以上前から戦略を検討し、学生を呼ぶための企画を考え、実行しています。

集客するためにパンフレットを制作することもありますが、当然資金が不足します。なので部員一人ひとりがスポンサー集めに奔走して協賛金を集めたり、OBOGとの繋がりを強化して寄付金を集めます。チームによってはクラウドファンディングを活用するところもあります。

京都大学男子ラクロス部はクラウドファンディグで59万円を集めています。

勝つために資金を調達し、組織を強化するためにコーチを招へいしたり、人材獲得するための戦略を検討し、コストを投下する一連の流れは、小規模のベンチャー企業と同じだと思っています。

そういった観点でみると、何事も自分たちで計画し、開拓者精神をもって実行するラクロス部はベンチャーマインドが醸成され、答えのない課題に対しても確動性高く動いてくれる期待が高いと考えています。

3.熱意に溢れている

そもそもラクロス部で4年間活動すること自体が結構大変であり、それをやり遂げるだけの熱意ある学生がラクロス部に集まっているといえます。

大学からあえて新しいスポーツを選択し、コンタクトスポーツなのでけがも多い。練習は早朝開始で学校の友達と生活リズムが合わず、道具代もかかるのでお金はない。そんな環境でもめげずに活動し続けているのがラクロス部なのです。

そうやって逆境の中でもめちゃくちゃ頑張っている人って見ている人を惹きつけるし、一緒に仕事したいと思えるんじゃないかな、と思っています。

もちろん他のスポーツでも同じことが言えるかもしれませんが、環境が比較的恵まれていないラクロスという競技を通して、より魅力的に感じるのではと考えています。

就職先を探しているラクロス経験者へ

厳しい環境下で活動を続けた事自体が大きな魅力ですので、就活中の方は、ぜひ自信を持って就活に臨んでほしいと思います。

転職を検討している方も、会社で得られた経験とラクロスの経験を絡めて自信をPRすることで、他の人より経験値が多いと感じてもらうことができます。

僕はラクロス部でいろんな活動をしてきましたが、一番充実したのはプレーをしているときではなく、コーチとして人の強みを見つけ、育ているときでした。
一番思い入れのある活動だったので、面接官の反応も一番良かったです。

あえて加えるとしたら、知識や教養・時事問題に強くなっておくといいと思います。

ラクロス部は勉強や部活・バイトととにかく時間がないので、効率的に情報収集する必要があります。

僕は学生時代日経ビジネスを定期購読していました。
主要ニュースをピックアップしてくれるうえに考察も鋭く、面接対策に一番効果的だったと感じています。

学生当時は知らなかったのですが、日経ビジネス以外にも様々な専門誌を取り扱っているようです。学割もあるので、気になる方は一度興味のあるものがないかチェックしてみることをおすすめします。

日経ビジネスがなぜ就活に役立つのか、という点についてはこちらのページをご覧ください。

そんなにお金かけられない…という方はスマートニュースなどの無料で読めるニュースアプリをインストールしておくと、世の中のニュースを効率よく把握できるのでおすすめです。

勉強・部活両面で最大限力を発揮し、納得のいく就職活動をしてみてください。

ラクロスに興味を持ってくれた方へ

本記事を読んでラクロスに興味を持ってくれた方、ありがとうございます。

別にラクロスやらせたら良い企業に入れるわけではないですし、お金もかかるので、「将来のため!」といって親御さんが子供に習わせたり、刺入性が入部するようなものではないと思います。

ですがラクロス部での活動は確実に大きな経験となるはずです。
僕は現在子どもが2人いますが、いつか興味を持つのであればラクロスをやらせてあげたいと思っています。

もし興味を持った方がいれば、日本ラクロス協会主催で若年層向けのクリニックが開催されていることもあるので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

久しぶりにラクロスについて色々考えてみましたが、当時のことを思い返すと金も場所もない中でめちゃくちゃ頑張って人集めたり運営したり、普及活動したり、それで仲間いっぱい作れて、10年経った今でも関係つながっているってなかなか無い集団だったなと。

体力・時間的にもうプレーはできませんが、これから日本のラクロスがもっと発展して、ラクロス部の就活メリットなくなる=それくらいラクロス人口が増えてくれることを願っています。

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